転職の志望理由が、単に「転職したい」というだけの思いを抱くだけでは、登録販売者の転職活動としては失敗です。
必ず、自分の強みを見つけて転職活動を成功させましょう。
1つ目は自分のキャリアの確認と整理です。
例えば、今まで管理職などの役職についていたのかどうかです。
今までのキャリアを明確することによって、転職活動の流れは変化します。
強みがある方は、通常よりも速いスピードで登録販売者の転職ができるということもあります。
2つ目は求人情報の確認です。
ハローワークやインターネットの求人でどのような人を募集しているのか確認しましょう。
例えば、性別を問わない求人であっても、女性中心の求人である可能性があります。
求職者がどれだけ優れた資格や経験があっても、採用が厳しくなる要因になり得ます。
3つ目は転職後についての確認です。
例えば、社員寮に入り仕事をするのか、賃貸物件を借りて通勤しながら仕事をするようになるのかです。
仕事先によっては、最寄り駅がないなどの理由で勤務先に出勤するのが困難になる場合があります。事前に社員寮があり、入ることができるのかどうかなどをきちんと調べましょう。
登録販売者が転職する際に必要になる手続きは2つです。
1.「従事登録証」の原本を返却してもらう
2.「実務従事証明書」を発行してもらう
1つ目の「従事登録証」に関して、登録販売者が転職する際に、会社に預けている原本を返してもらうようにしましょう。この「従事登録証」は登録販売者として働く上で必ず必要なものになります。
従事登録証に変更がある場合は内容の変更届と書き換え申請が必要になります。
2つ目の「実務従事証明書」に関して、登録販売者が転職する際に、実務についていた事の証明として発行して貰う必要があります。
この書類は2年以上の実務経験を証明するものであり、仮に無い場合は研修生として始めなければならなくなります。
そのため、前職の仕事先で実務従事証明書と従事登録証を用意し、再就職先に必ず提出するようにしましょう。
登録販売者が転職する場合、経験者と未経験者で必要書類が異なります。
登録販売者の経験者は、これまでのキャリアや給与の証明が必要です。転職する時に用意する書類と証明書は以下の通りです。
・実務従事証明書
・従事登録証の原本
・雇用保険被保険者証
・年金手帳
・離職票
・源泉徴収票
未経験の登録販売者で、医薬品販売を行う企業に転職する場合、従事登録証が必要です。
仮に用意できなければ、研修を開始できません。
結論、登録販売者として独り立ちするには、従事登録証明が必要です。それが存在することで必要な実務経験を積める状態になります。
従事登録に必要な書類は以下の通りです。
・合格証
・戸籍謄本や戸籍抄本など(6ヶ月以内に発行されたもの)
・医師の診断書(診断から3ヶ月以内のもの)
・雇用証明書など(医薬品の販売を行う会社に勤めている証明書)
・販売従事登録申請書
また、雇用保険被保険者証や離職票などの一般転職で必要な書類も準備しましょう。
例えば、経験者の転職理由として以下のものがあります。
・家庭環境の変化により、土日休みの職場に移りたい
・医薬品販売に関わることができる機会が、極端に少ない
・キャリアアップできる環境ではない
薬局などの土日休みがある職場に移りたい場合や、医薬品販売に関わる機会がないため、実務経験が積めない場合などが多くあげれます。
登録販売者として就職したにも関わらず、仕事内容が品出しやレジ打ちばかりので、転職する人もいます。
また、エリアマネージャーやバイヤーなどの役職に枠が空かず、将来の出世が見込めない場合です。
例えば、未経験者の転職理由には以下のものがあります。
・アルバイト契約から正規雇用になりたいから
・手に職をつけたいから
・登録販売者としての実務経験を積みたいから
勤務先に登録販売者の人数が足りている場合や、正社員の枠がない場合に転職します。
登録販売者としてのスキルをつけたい方は、病院などの事務や受付から転職する場合です。登録販売者資格は他の医療系専門職よりも比較的取得しやすいです。
登録販売者に合格後にすぐ仕事につけなかった場合にも転職します。